ヤザキが出展した展示会の様子をご紹介します。
【開催日】2005年6月7日(火) ~ 2005年6月10日(金)
【会場】東京ビッグサイト(有明・東京国際展示場)
■食品機械業界きってのトレードショー「FOOMA JAPAN」
食品機械業界きってのトレードショー「FOOMA JAPAN 2005(国際食品工業展)」が、2005年6月7日(火)から10日(金)までの4日間、東京ビッグサイトにて開催されました。
同展は1978年に第1回を開催して以来、時流にマッチした最新の製品・サービス・情報が一堂に集結する工業展として回を重ねていき、今回で28回目を迎えることとなりました。
今回は “食の祭典・技術の集結”をテーマに掲げ、589社もの企業/団体が出展。
東京ビッグサイトの計6ホールを使用し、「食品製造・加工機械」や「「衛生対策・管理機器」をはじめとする様々な機器が紹介されていました。また、来場する各業界の専門家との実質的なビジネスの場としても活用され、充実した商談・情報交換が行なわれていたようです。
矢崎化工ブースにおきましても、『Food Safety』をメインテーマに食品物流の省力化と合理化を強化した衛生管理器材、環境と安全に配慮された最適な物流カイゼン器材を展示し連日たくさんのお客様を迎えることができました。
弊社ブースへ、ご来場いただき誠に有難うございました。
■サニテーション関連商品
「FOOMA JAPAN 2005(国際食品工業展)」ヤザキブースで最も注目を集めた商品がサニテーション関連商品です。各商品に使われているパイプのカラー識別によって汚染区と清潔区とで使用している器材の区別を明確にさせ、それぞれの区以外で使用されることを防ぎ菌の侵入を遮断します。また使用されるパイプには新製品の抗菌パイプ、ジョイントにおいても新タイプ仕様(近日発売予定)となっており、衛生面や洗浄性デザイン性も高くなったサニテーション関連商品に来場されたお客様も高い関心をもっていたようです。
【ゴミカート】
抗菌パイプを使用した軽量廃棄物を回収するカートです。
ラインサイド・定位置に配置することで衛生的作業場を維持できます。カラー識別をすることにより分別回収が可能です。また、ゴミカートは樹脂キャスターを使用していますのでサビに強いうえ 操作性も良く移動がスムーズに行えます。
【シューズラック】
作業者毎に定位置管理し、シューズの状態が見えることでシューズの洗浄等、個人管理の認識の高揚が期待できます。またキャスターがついているので、移動が簡単にでき湿気が一部にこもらず、清掃も容易です。また、使用するパイプのカラーを変えることで、汚染区で使用されているものと清潔区で使用しているものとの区別を徹底させ、それぞれの区以外で使用されることを防ぎます。
【エプロンハンガー】
作業で使用するエプロンの定位置管理が行えるハンガーです。
エプロンハンガーにはキャスターがあり簡単に移動できます。そのため通常の壁掛けと違い、エプロンが壁に接することや、一部分に湿気が留まることもないため清潔に管理ができます。また、エプロンの乾燥時間も壁掛けと比べ早いことも特徴のひとつです。
【抗菌アローカート】
抗菌パイプを使用した衛生的なカートです。
専用の容器を積み上げた状態で移動できるので、スピーディーな作業が可能となります。 受け容器を洗浄後は逆さに管理し水切りと未使用を「目で見る管理」ができます。アローカート同士が接触しても2段ジョイント仕様で専用容器同士はぶつかる事がなく、中の食品に対しても優しい扱いができます。管理面に関しても、使用していないときはカート同士をスタッキング保管できるため省スペース管理が可能です。
専用の容器を積み上げた状態
受け容器を洗浄後は逆さに管理
専用容器同士がぶつかる事はありません
【抗菌ボード】
抗菌パイプを使用した衛生的なボードです。
作業の進ちょく状況を管理できるボードで、生産効率を高め作業精度を上げるサポートができます。
抗菌ボードは両面を使用する事ができるため用途も広く、またキャスター付きですので移動がスムーズに行なえます。もちろん水性マジックでの書き込み/消去もでき、磁石も付きます。その他、抗菌ボードに貼り付く印刷可能な専用シートを利用すればカラーでわかりやすい情報をボードを通してお知らせすることができます。
■AGV (Auto Guided Vehicle)
「FOOMA JAPAN 2005(国際食品工業展)」では、蓄冷剤専用洗浄機と同期させたAGVを展示しました。AGVで運ばれた蓄冷剤を蓄冷剤専用洗浄機へ移して洗浄し、洗浄後またAGVで運ぶという作業工程をブース内に作成しました。AGV単品だけでなく一連の流れを直にご紹介した為、お客様にも高い関心をもって頂けたようです。
■蓄冷剤専用洗浄機
「FOOMA JAPAN 2005(国際食品工業展)」では、AGVと同期させた蓄冷剤専用洗浄機を展示しました。AGVで運ばれた蓄冷剤を蓄冷剤専用洗浄機へ移して洗浄し、洗浄後またAGVで運ぶという作業工程をブース内に作成しました。蓄冷剤専用洗浄機を実際に作動させての展示でしたので、洗浄までの流れがよく解りました。
蓄冷剤専用洗浄機
蓄冷剤専用洗浄機
洗浄機内部
洗浄機内部
洗剤自動供給装置
洗剤タンク
スイッチ防水カバー
専用ラック
■クリーンエアブース
食品を扱う際は清潔な環境で作業をする必要があり、チリやホコリに対しても細心の注意が必要となります。「FOOMA JAPAN 2005(国際食品工業展)」
のヤザキブースで展示したクリーンエアブースは天井のファンから空気を送ることでチリ・ホコリをブース下から出す仕組みになっています。またフレームは導電性イレクター、ビニール幕も導電効果がある素材を組合せたものを使用しているため、帯電を防ぎチリ・ホコリがつきにくくなっています。
実際にクリーンエアブース内でのチリやホコリの数を特殊な計測器で測ると、0.5μm(1μm=10- 6m)の大きさのチリ・ホコリが1立法フィート中(1フィート=約30cm)に2280個あると表示されました。食品工場における一般的な清浄度クラスによると、乳製品を扱う際は上記同条件でチリ・ホコリの数を1,000~50,000個以内、食肉加工をする際には10,000~1,00,000個以内が必要とされています。その事を考慮すると、クリーンエアブース内のクリーンレベルが充分に高いレベルであることがわかります。
【セル作業台】
クリーンエアブース内にはセル作業台を配置し、クリーンレベルの高い食品工場でのセル作業台活用法をご提案しました。セル生産台のフレームには抗菌パイプを使用し、ジョイントもテーパー加工を施した新抗菌ジョイント(近日発売予定)を採用したことで、衛生面や洗浄面、デザイン性も高くなり来場されたお客様も高い関心をもたれたようです。
■カートシリーズ
私たち矢崎化工株式会社は、カート管理からピッキングラインへのカート供給やカート配送時の弊害となる段差解消等、カート配送に携わるすべてのオペ
レーションについて広角的に捕らえ、作業の最適化を目指すシステムC.D.O.S(Cart Delivery Operation System)を提案しています。そのC.D.O.Sには欠かせることができないカートシリーズを「FOOMA JAPAN 2005(国際食品工業展)」のヤザキブースにてご紹介しました。
イレクターと樹脂キャスターから成るカートは防錆効果に優れている事から
簡易洗浄が可能であり、食品を安全かつ衛生的に運ぶカートといえます。軽量である事の作業性、静音である事の夜間/早朝配送時の近隣への配慮を兼ね備えたカートです。また、使用される状況に合わせて簡単に台車をコントロールできるよう「旋廻」から「直進」へのキャスター動作制御をワンタッチ操作で行うことができます。(動画/wmvファイル1.3MB)収納面においてもネスティングタイプは折り畳みができ、スタッキングタイプは積み重ねが可能なため、使用しない際はコンパクト収納できます。更にスタッキングタイプは台車の立体駐車場ともいえるカート管理システムにより、使用時には1台づつ払い出しができ、未使用時には立体的に管理し高効率なスペース活用をご提案できます。
キャスター動作制御の仕組み。(写真はスタッキングタイプですが、ネスティングタイプにも取り付け可能です。)
アローテナースタッキングタイプ
アローテナースタッキングタイプ
アローテナースタッキングタイプ
「旋回」「直進」キャスターの動作制御
アローテナーネスティングタイプ
アローテナーネスティングタイプ
ステンレスカート