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「デバンニング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
物流業界で今、問題となっている「2024年問題」は国内の配送物だけではなく、海外から来る荷物についても問題となっています。
今回はデバニングに関する説明と、作業時に使える器材について紹介したいと思います。
「デバンニング」とは、貨物をコンテナから取り出す作業のことを指します。
海外で生産したものを国内へ輸入した際、コンテナには大量の荷物が積載されています。
パレットに積載されていることが多く、生産した商品を自社倉庫に入れる大事な作業になります。
反対に、コンテナに荷物を積む作業を
「バンニング」といいます。
デバンニングもバンニングも重労働作業であり、重量荷物の場合は荷崩れによる危険性も発生します。
しかし、一方で待機時間2時間ルールが定められているため、速やかで安全に作業を実施しなければなりません。
<待機時間2時間ルール>とは
荷主事業者は、物流事業者に対し、長時間の荷待ちや、運送契約にない運転等以外の荷役作業等をさせてはならない。
荷主事業者は、荷待ち、荷役作業等にかかる時間を計2時間以内とする。
出典:経済産業省北海道経済産業局ウェブサイト(https://www.hkd.meti.go.jp/hoksc/20230628_2/data07.pdf)
待機時間が決まっているため、人員確保や器材の準備等をしっかりとしておく必要があります。
作業手順としては下記の通りです。
1.荷下ろしする位置にコンテナ到着
2.荷下ろしに必要な器材の準備(スロープ、フォークリフト、ローラーコンベヤ、プラコンローラー)
3.荷下ろし(手下ろし、フォークリフト)
4.荷下ろし後の片づけ(パレット、包装品など)
デバンニングは大変な作業にあたるため、次のようなリスクが伴います。
●人材が定着しない
●作業時間がかかる
●商品やコンテナを破損させるリスクがある
大量の荷物を安全に、なおかつ商品をキズつけないよう注意しながら、短時間で作業を行わなければなりません。
また季節によってコンテナ内の温度や、荷下ろし現場の環境は異なるため、注意して作業していても、リスクをゼロにすることは難しいのが現状です。
デバンニング作業の時間短縮と効率化・人手不足・人員の定着化をするためにはいくつか方法があります。
●コンテナスロープ
●ロボット
●パレットサイズの統一化
●物流管理システムの導入
環境にあった改善をして、効率のよいデバンニング作業ができるようにましょう。
デバンニングは物流において欠かせない作業でありながら、人手不足や作業負荷が大きい作業になります。
課題解決のためには器材、荷下ろしの標準化やデバンニング作業の見直しをしながら検討していきましょう。
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