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「クリーンルーム」は食品工場で設置されることが多いですが、実は様々な理由と場所で設置され、業界も多種多様で食品工場だけに限りません。
そこで、クリーンルームの定義やクリーンルームを使った実例をご紹介いたします。
最後までご覧いただき、ぜひ参考にしてください。
「クリーンルーム」は、空気中のゴミやホコリ、浮遊微生物などの混入(コンタミネーション)を防ぐために、一定の清浄度レベルになるように管理され気密を保った部屋を指します。
このレベルを満たすための、4つの原則とそれを満たす内容は以下の通りです。
①持ち込まない
・リークが少ない ・室圧制御
・作業者は更衣、エアシャワー後入室
・材料、機器は清掃して持ち込む
②発生させない
・防塵衣着用
・発塵しやすい材料、備品は使わない
・無駄な動きを少なくする
・不用品を持ち込まない
③堆積させない
・基準に則った清掃の実行 ・清掃しにくいコーナーをつくらない
・ダクト、配管類の室内露出を少なくする ・帯電させない、除電する
④排除する
・換気回数を多くする ・発塵部近くで排気を取る ・ゴミを製品に付着させないような気流形状を作る
クリーンルームとクリーンブースは、清浄な環境を確保するために使用される設備ですが、いくつかの重要な違いがあります。
1.サイズとスケール
クリーンブースは比較的小規模で、複数の作業者が行うための簡易で清浄な環境を提供する、個別の作業ステーションとして設計されることが多いです。
2.清浄度の要件
クリーンブースはクリーンルームよりも簡易であり、清浄度の要件が比較的軽度な場合があります。作業する一部のスペースだけクリーン環境を作り粉塵対策などを行い、塩ビ製シート等とクリーン化機器で構成される局所的な空間となります。
一方、クリーンルームは非常に高い清浄度が要求され、微粒子や微生物の数をより厳格に制御するために設計されています。
食品工場でクリーンブースを使う参考として、以下のエリアと理由があります。
①製品包装エリア
②原料保管エリア
・ノンアレルギー製品の製造にあたり、計量作業エリアを区分けするため
・原料保管エリアで計量作業を行うと保健所の監査で指摘があるため
大規模なクリーンルームを設置することができれば問題ありません。
しかし場所、価格、設置時にかかる費用、製造工程に影響がないように区分け、片付けなどクリーンルームの設置には様々な問題が発生します。
イレクタークリーンブースなら、クリーンルームより安価に製作ができ、設置場所に合わせた設計が可能なので大掛かりな設置工事が不要です。
サイズフリーで製作が可能なため、大型サイズから、計量作業をするためだけに区分けしたブースの製作も可能です。
クリーンエアブース
【他製品との組合せ】
クリーンブースを製作するだけでなく、出入り口や作業箇所に除電関連製品を組み合わせることも有効です。
<参考>除電マット
毛髪混入クレーム対策につながる除電マットです。
マットに乗るだけでコロナ放電によって身体に帯電している静電気を除去します。
除電マット
【特長】
・マットに乗るだけで静電気除去します。
・コロナ放電によって身体に帯電している静電気を除去します。
・足元の除電を可能にし、歩行帯電や粘着マットを踏んだ際に発生した静電気を瞬時に除去します。
・除電ブレードとの組み合わせにより除電システムを構築できます。
・毛髪混入クレーム対策として衛生意識向上が図れます。
静電気は、気温25度以下・湿度20%以下の環境で発生しやすくなります。
そのため冬の室内環境は静電気が発生しやすく、異物混入しやすい時期になります。
クリーンブースだけでなく、様々な製品を合わせながら衛生対策をしていきましょう。
※「クリーンブース」は、コマニー株式会社の登録商標です。