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食品工場における異物混入対策~毛髪混入編~

食品工場における異物混入対策~毛髪混入編~

食品工場で働くみなさん、異物混入対策はどうされていますか?


近年ますますニュースで取り上げられることが多くなった、異物混入事件ですが、世間があまりにも敏感になりすぎているのか…たった一度のミスで信用や業績に大きく関わりますよね。しっかり衛生管理しているつもりでも、見落としがあると大変なことになります。さまざまな対策がある中で、今回は中でも見落としがちな「静電気対策」「除電」にテーマを置いて、毛髪混入の対策をご紹介します。

 

■除電とは…?


静電気などによって、身体や衣服についてしまう毛髪やゴミ、ホコリをコロナ放電により静電気を瞬時に除去することによって、異物を落下させる技術のことを「除電」といいます。

 

毛髪混入を防止する対策としては、入室する前に「取り除いて」持ち込ませないことが大事です。よくある対策として粘着ローラーやエアシャワーが挙げられますが、自分で使うとすべてには手が届かなかったり、風に当たらない箇所がでてきたりするものです。もちろんこれらの対策を欠かすことはできませんが、加えて静電気対策として「除電」を行えば二重で対策ができます。異物混入対策にやりすぎということはありません、念には念をということです。

 

■そもそも毛髪混入の原因ってなに?


人間の頭髪は1日に約50~250本抜け落ちると言われています。抜ける量は人によりますが、間違いなく毎日誰でも毛髪は抜けます。

さて、工場内に毛髪が持ち込まれる混入経路を考えてみましょう。

 

・作業員が工場の屋内に毛髪を持ち込む

・製造エリアに毛髪を持ち込む

・製造エリアで作業中に毛髪が落下する

・落ちた毛髪が舞い上がって混入する

 

このような経路で毛髪混入が起きてしまうのです…

ここから分かるように、要は持ち込まなければいいのです!

 

■持ち込まないための対策


・作業服は清潔に

出勤して、作業服に着替えるときから毛髪が付着しないように気を付けましょう。できるだけ自宅から付着してきた異物を持ち込まないように、私服用のロッカーと作業服用のロッカーを分けておくことが理想です。

・入室前に粘着ローラーを掛ける

作業服の上からローラー掛けをし、できるだけ毛髪を取り除きましょう。ルール決めをし、従業員全員がしっかりできるようにしましょう。タイマーなどで、時間を決めると効果的です。

・エアシャワー

作業場の入り口に設置してあることが多いので、粘着ローラー掛けのあとに仕上げとして残りのホコリなどを吹き飛ばします。

・ヤザキが提案する除電ブレード

ヤザキが提案する静電気対策は、今日のテーマである「除電」です。紐をくぐり抜けるだけで毛髪混入が減少します。人が除電ブレードをくぐることで、静電気を取り除き、衣類に付着するゴミ・ホコリ・毛髪等を振動落下させます。

 

毛髪混入対策は、徹底した衛生管理の意識を従業員全員が持つことが大事です。面倒だと思わせないために、決められたルールを「当たり前」にできる環境づくりを目指していけると衛生管理の品質も格段に上がります。

「除電ブレード」異物除去の仕組み


歩行の振動で、異物が落下します。除電ブレードに接触すると瞬時に静電気を除去します。 除電ブレードを通過した後、約3~7mまでの位置に毛髪が多く見られます。 これは歩行による振動で異物が落下しているからです。

食品工場における異物混入対策~毛髪混入編~

除電ブレード
紐をくぐるだけでいいので、時間を取らせません

食品工場における異物混入対策~毛髪混入編~

除電シート
シートに乗るだけで静電気除去します。コロナ放電によって身体に帯電している静電気を除去します。

■除電システムの通過方法

「ヤザキのイレクター」をフレームにした「除電ブレード」と「除電マット」の組み合わせシステムにより、置くだけで頭から足元まで同時に除電するシステムが構築できます。

全身の静電気をくまなく除去できるように、通過する時は背中から入り、正面に向き直し、両手を前に伸ばします。設置も簡単で、少しの工夫で今の異物混入対策に加えて、また違った角度からの対策が行えます。

食品工場における異物混入対策~毛髪混入編~

■ヤザキの除電シリーズ


ヤザキの除電シリーズを組み合わせることによって、より強力な除電システムが構築できます。

 

異物混入の対策として、一番大切なのは従業員の意識づくりです。毛髪混入対策として、これをやれば「絶対」に防げるなんて魔法はありません。しかし、異物混入対策としてさまざまな方法を組み合わせ、それを従業員に定着させることによって十分な対策はとることができます。

「除電」という方法を今まで試したことがないという方は、是非弊社にご相談ください。現場に合った提案をさせていただきます。

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